愛人契約

以前にシンガポールに海外赴任をしていた時期があります。子供が小学校に入った時期でしたし、2年と任期が区切られていたので単身赴任することにしました。
現地での生活は特に不自由はなかったですよ。日系の企業が集まっていた土地でしたし、日本人もたくさんいましたから、思っていた程の苦労はありませんでした。何より給料が日本円で支払われる上に手当てもつきますから、シンガポールでは王様気分になれますよ。
夜も日本人が経営しているバーがあって、僕と同じように日本から赴任されている方々が集っていましたから、彼らとすぐに仲良くなって毎晩飲み明かしていましたね。
ただ、困ったのは性事情です。現地の女性にも結構誘われたりしましたが、結婚している身ですし、それに外人さん相手はいろんな意味で怖いな、と腰が引けていました。
そんな時にバーで知り合った男性から「シンガポール在住の日本人女性と知り合えるアプリ」を教えてもらったのですよ。彼もそのアプリで日本人女性と交流を持っているとのことでした。そのバーはほぼ男性客でしたし、僕の女性への飢餓状態もマックスになっていたのでさっそく使ってみたんですよね。
お金支援掲示板
登録してみて、こんなにシンガポールで出会いを求める日本人女性がいるのかと驚きましたね。いや、浮気する気はなかったのですが、お茶飲んだりごはん食べたりするくらいは浮気にはならんだろう、とある女性にアタックしてみたのです。
彼女はシンガポールの日本語学校に勤務している女性でした。20代半ばで結構若くてね、海外で働きたくてシンガポールに来たそうなのですが、やっぱり時折日本が恋しくなる、と言っていました。
そんな彼女と交流を深めて、気づけば愛人契約を結んでいました。シンガポールドルの安いお金で働いていた彼女に同情して援助していた節もありますね。もちろん愛人契約でしたから相応のこともしました。まあ、2年後には嫌でも帰任することになりますし、期間限定と考えたら、特に浮気とは思いませんでしたね。
そして2年が経ち、帰任の日がやってきました。さすがに彼女と別れることに寂しさを感じていると、彼女がこう告げてきました。
「やっぱり日本がいいなあ。ねえ、一緒に帰ってもいい?」
こうして、今は都内で彼女と不倫しています。だめだこりゃ。
貢いでくれる人
金づる